PS2がほしいけど、どの型番を選べばいいんだろう?
詳しい人に、後悔しない選び方を教えてほしいです。
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- PS2 型番:今から本体を買うならこの2択です
- その他:PS2本体の型番7選
- おまけ:PS2のおすすめ周辺機器4選
この記事を書いた人
私が所有しているPS2は4台目。 初期型PS2、薄型PS2(旧)、PSX、薄型PS2(新)と乗り換えてきました。 さらにPS2世代のゲーマーということもあり、知識には自信があります😌
PS2 型番:今から本体を買うならこの2択
最初に、PS2の型番を整理しますね。
PS2の型番は、下記の5種類が存在します。
- ①SCPH-10000系:初期モデル、分厚い
- ②SCPH-30000系:改良モデル、分厚い
- ③SCPH-50000系:DVD機能強化モデル、分厚い
- ④SCPH-70000系:薄型モデル、不具合が無い
- ⑤SCPH-90000系:PS2の最終モデル
上記の通り。
次に、DVDレコーダー機能を備えた「PSX」は下記の2種類です。(PSXの詳細は後述します)
- ①DSER-5000、7000系:初期モデル
- ②DSER-5500、7500系:改良モデル
上記の通りでして、PS2の型番は、合計7種類あるわけです。
では、どれを選べばいいのか?
結論は、薄型で不具合のない「SCPH-70000系」か、コンパクトな最終モデル「SCPH-90000系」のどちらかを選べばOKですよ。
そのため、先にこの2つの型番を詳しく紹介したあと、残りの型番をサクッと紹介しますね。
細かい仕様や周辺機器も、分かりやすく解説します!
薄型で互換性が高いSCPH-70000系
本体色 | ブラック、ホワイト、シルバー、ピンク |
サイズ | 約230×28×152mm |
重量 | 約900g |
消費電力 | 約45W |
中古価格 | 5,000円〜 |
薄型で使いやすいPS2がほしいな。
特にこだわりがないから、とにかく快適に遊べればOK。
こう思う人には、薄型PS2「SCPH-70000系」がおすすめです。
特徴は下記の5点。
- ①PS/PS2用ソフトが不具合なく遊べる
- ②軽量、薄型で邪魔にならない
- ③ドライブが蓋型で、故障しづらい(トップローディング方式)
- ④HDD接続には非対応
- ⑤シリーズで唯一、ACアダプターが必要
大切なのは、「①PS/PS2用ソフトが不具合なく遊べる」というところ。
PS2の後期の型番は、CPUとGPUを統合したことにより、一部のソフトで不具合が発生します。
そのため、ほぼ全ソフトが正常に遊べる薄型モデルは「SCPH-70000系」だけなんですよ。
このメリットだけでも、他のモデルより優先する価値があります😌
参考:PS2企画ソフトウェアの互換性について ※型番ごとに発生する不具合が載っています。
しかも、驚くほど薄くて軽い
イチオシの理由はもう一つあって、とにかく「薄くて軽い」です。
1つ前のモデル(SCPH-50000)とサイズを比べると、別ハードと言えるレベルにコンパクトですよ。
重量:約2.0kg→約900g ※前モデルから23%までダウン サイズ:約301mm×78mm×182mm→約230×28×152mm ※前モデルから45%までダウン
上記の通りでして、薄型&不具合が発生しない点から、シリーズ最高傑作と言えるモデルです。
一応、欠点もあります
欠点にも触れておくと、シリーズで唯一「ACアダプター」が必須です。
そのため、省スペースにこだわる場合は、次に紹介する「SCPH-90000」がおすすめですね。
また、HDDを接続する周辺機器「PlayStation BB Unit」に非対応。
一部ソフトが対応する「HDDにインストールしてロード時間を短縮する機能」が使えません。
※詳細は後述します。
とはいえ、ソフトの不具合に比べると、微々たる欠点です。 ほとんどの人には全く問題ありません😌
購入時の注意点:不具合がない初期モデルを選ぼう
SCPH-70000系は全部で4種類。
不具合がないのは、初期モデルの「SCPH-70000」のみです。
- ①SCPH-70000:不具合が発生しない
- ②SCPH-75000:このモデル以降は不具合あり(他に変更点が無い劣化版)
- ③SCPH-77000:一部ソフトの不具合を改善
- ④SCPH-79000:本体の軽量化(900g→600g)、ACアダプターの軽量化(350→250g)
上記の通り。
不具合がある「SCPH-75000〜79000」は、最終モデル「SCPH-90000系」の下位互換です。
間違って購入しないようにしましょう。
最後に価格ですが、中古品は5,000円台〜と安いですよ。
長く使いたい人は、2万円台の新品を購入してもいいと思います。
ACアダプター不要のSCPH-90000系
本体色 | ブラック、ホワイト、シルバー、レッド |
サイズ | 約230×28×152mm |
重量 | 約720g |
消費電力 | 約35W |
中古価格 | 9,000円〜 |
最軽量で低消費電力のPS2がほしい。
あと、ACアダプターは邪魔で嫌だな…。
こう思う人は、シリーズ最終モデル「SCPH-90000系」を選べばOKです。
特徴は下記の5点。
- ①光沢感のあるツートンカラーでスタイリッシュ
- ②前モデルから軽量化&低消費電力化(45W→35W)
- ③ACアダプター内蔵でスッキリ
- ④SCPH-70000と機能は同じ
- ⑤一部ソフトに不具合あり
軽量&ACアダプター内蔵のため、シンプルで最も使いやすいモデルです。
さらに軽量化が進んだことで、据え置きゲーム機でトップクラスの軽さになりました。
SCPH-70000:本体900g+ACアダプター350g=1250g SCPH-90000:本体720g(電源ケーブル含む) 参考:PS5は約4.5kg、スイッチはドック付きで約725g
消費電力もシリーズで一番低いので、多少の不具合を除けば、「SCPH-70000」の上位互換とも言えますね。
中古価格は9,000円〜で、美品は13,000円程度。
コンパクトでデザインも良いため、購入する価値はありますよ。
その他:PS2本体の型番5選
先ほど紹介した2つのモデルよりは優先度が下がりますが、価格やニッチな需要次第では、他のPS2を選ぶのもありです。
発売日順にサクッと紹介していきますね。
①初期モデル:SCPH-10000系
2,000年発売の記念すべき初期モデルです。
しかし、機能面ではシリーズ最弱。
下記の4点から、なるべく避けたほうがいいです。
- ①同梱の「ユーティリティディスク」がないと、DVD再生が不可能
- ②ディスクドライブの性能が悪く、片面二層式DVDの読み込みに失敗しやすい(フロントローディング方式)
- ③20年以上前のモデルのため、故障率が高い
- ④消費電力が約50Wと高い
後期の型番にはSCPH-15000、18000があり、18000では①②の欠点が解消されています。
それでも、あえて選ぶメリットはありません😌
SCPH-10000系の拡張ポートは、シリーズで唯一「PCカードスロット」です。 HDDを接続する際は「外付け型のPlayStation BB Unit」が必須なので、注意しましょう。
②改良モデル:SCPH-30000系
通気口の改善や低消費電力化を行った改良モデルです。
拡張ポートがPCカードスロットからエクスパンションベイに変更。
それに伴い、HDDを収納可能な「内蔵型のPlayStation BB Unit」が使えるようになりました。
また、このモデルまでは「i.LINK端子」を搭載。 2台のPS2を「4ピンのi.LINKケーブル」で接続すると、対応タイトルで対戦プレイができます。 ※i.LINKハブを使えば、3台以上でもOK。
上記の通りでして、「i.LINK端子」が使えるメリットはあります。
しかし、次に紹介する「SCPH-50000」が優秀なので、ほとんどの人には不要なモデルです。
③DVD機能強化モデル:SCPH-50000系
DVD機能を強化した、厚型PS2の最終モデルです。
前モデル(SCPH-30000系)からの変更点は、下記の6点。
- ①30%の静音化
- ②ディスクの読み込み(起動)を高速化
- ③DVDプレーヤーがプログレッシブ出力に対応
- ④リモコン受光部を内蔵(これ以前のモデルは、別売りのリモコン受光部が必須)
- ⑤リモコンに電源ボタンとトレイ開閉ボタンが追加
- ⑥i.LINK端子の廃止
静音化とディスク起動の高速化は魅力的ですよね。
そのため、厚型PS2の中では、最も購入する価値があるモデルです。
とはいえ、こだわりがなければ、薄型PS2がイチオシです。 フロントローディング方式(ディスクを前面から挿入)が好きな人だけ、購入する価値があるかと😌
④PSXの初期モデル:DSER-5000、7000
PSXは、PS2にHDDを搭載して、DVDレコーダー機能を加えた姉妹モデル。
簡単に言うと、「テレビが録画できるPS2」ですね。
特徴は下記の5点。
- ①HDDやLAN端子を「PlayStation BB Unit」として使える
- ②5000番台は160GB、7000番台は250GB
- ③PSPやPS3と同じUI「クロスメディアバー」で操作可能
- ④USBポートが1ポートのみ、映像出力端子が多い
- ⑤アナログチューナーなので、現在は録画不可能(デジアナ変換すれば可能)
上記の通りでして、対応ゲームのデータをHDDに保存して、ロードを高速化することができますよ。
さらにD端子を備えているため、市販のDケーブルで高解像度出力することも可能です。
このメリットがあるため、私も購入したことがあります。
しかし、ぶっちゃけ後悔しました…。
PSXを買って後悔した3つの理由
- ①とにかくデカイ、重い
- ②PS2の標準出力端子(AVマルチ端子)がないため、市販のHDMI変換機が使えない
- ③コントローラー端子が背面にあるせいで、ケーブルの長さが足りない
※付属品のコントローラーはケーブルが2mある
【PS2】 重量:720g サイズ:230×28×152mm 【PSX】 重量:5.6kg サイズ312×88×323mm →PS2よりも約9倍大きく、約8倍大きいです。 ※型番「SCPH-90000」と比較
上記の通りで、デカくて、周辺機器の互換性が低いです。
素直に別売りの「PlayStation BB Unit」を使えばいいので、コレクター以外には不要なモデルです😌
⑤PSXの改良モデル:DSER-5500、7500
初代PSXのテレビ機能を強化した改良モデル。
BSに対応、DV端子を搭載、動画編集可能など、色々とパワーアップしています。
しかし「PlayStation BB Unit」の機能が削除されたため、PSX唯一のメリットがなくなりました。
現在は完全に不要なモデルなので、間違って買わないようにしましょう。
他にも、アンテナ分配器が付属品に加わった「DSER-5100、7100」、動画をPSP用にエンコードできる「DSER-5700、7700」もあります。 ただし、どちらもハードウェアの変更点はありますが。完全に不要です。
おまけ:PS2のおすすめ周辺機器4選
ちょい短いので、PS2のゲームが捗る周辺機器を4つ紹介しますね。
ぶっちゃけ、最後のPlayStation BB Unit以外は持っておいた方が良いです。
①RGEEK メモリーカード 128MB
セーブデータの保存に必要なメモリーカードです。
純正品の容量が8MBに対して、コイツは16倍の128MB。
これ1つあれば、容量を気にせずにセーブデータを作れますよ。
しかも、価格は1,000円以下と激安です。
純正品にこだわりがなければ、迷わず買っていいと思います。
私も愛用しており、数年間不具合なく使えています。 Amazonの「PS2 メモリーカード」カテゴリ1位の製品なので、信頼性は保証できるかと😌
②HDMIコンバーター
ゲームの映像を高画質化しつつ、現在主流の「HDMI」に変換できるコンバーターです。
映像出力の話は長くなるので、簡単に解説しますね。
出力端子 | 解像度 | 画質 |
---|---|---|
コンポジット、S端子 | 480i(720×480) | 低画質 |
アナログRGB | 480i(720×480) | 中画質 |
HDMI、VGA、D端子、コンポーネント | 480p(720×480) ※一部ソフトのみ1080i対応 | 高画質 |
上記の通りでして、HDMI出力に変えると、ゲームをクッキリ・ハッキリとした画質で遊べますよ。
1,500円〜2,000円と安いので、コスパも良いです。
HDMIコンバーターはD端子をHDMIに変換しているため、D端子と同じ画質です。
HDMIコンバーターは、アンサー製とコロンバスサークル製の2製品が人気。
しかし機能も値段も差はないので、好きな方を選べばOKです😌
高性能なHDMIコンバーターもおすすめ(約6,000円)
アップコンバート機能やアスペクト比切り替え機能を搭載した上位製品です。
仕様をまとめると、下記の通り。
通常のHDMIコンバーター | 高性能なHDMIコンバーター | |
---|---|---|
映像出力 | Y Cb/Pb/ Cr/Pr(普通) | RGB(高画質) |
変換過程 | D端子→HDMI | アナログRGB→HDMI |
解像度 | 480p | 720p |
アスペクト比 | 4:3 | 4:3、16:9 |
機能 | 特になし | ・720pにアップコンバート ・アス比を切り替え可能 |
仕様だけ見ても分かりづらいと思うので、画質の比較をどうぞ。
コンポジットと本製品(HDMI)の比較
上記の通りでして、画質にこだわる場合は、高性能なHDMIコンバーターがイチオシです。
ただし、価格は6,000円と高めなので、通常のHDMIコンバーターでも良いと思いますよ。
本製品を使う場合は、システム設定のコンポーネント出力を、「Y Cb/Pb/ Cr/Pr→RGB」に切り替えてください。 RGB出力は赤・青・緑の3色と同期信号が完全分離するため、デコードの手間が省けて、高画質になります😌
③スーパーコンバーター
PS2、PS1、PSクラシックの3ハードで、PS3〜PS5のコントローラーが利用可能になるコンバーターです。
メリットは下記の5点。
- ①PS2コントローラーが不要になる
- ②無線接続で快適に遊べる
- ③ボタン配置を自由に設定できる
- ④アケコンで格闘ゲームやシューティングゲームを遊べる
- ⑤使いやすくて、入手しやすいコントローラーが使える
上記の通りでして、PS5のコントローラー「DualSense」をワイヤレス接続して、PS2のゲームを快適に遊ぶことができますよ。
価格は5,000円台と高めですが、イチオシの周辺機器です。
DualSenseを使う場合は、ファームウェアのアップデートが必要です。 公式サイトに手順が書いているので、参考にどうぞ。 ※DualSenseは無線接続のみ利用可能
④PlayStation BB Unit(互換品)
厚型PS2「SCPH-30000系」「SCPH-50000系」の2種類に、HDDを接続できる周辺機器。
キャッシュ対応ソフトをHDDにインストールすることで、ロード時間を短縮できます。
対応ソフトは約50タイトルで、FF10、ロマサガ、絶体絶命都市、無双シリーズなど。
そのため、「必須ではないけど、あると便利な周辺機器」という感じですね。
HDDをセット買いするならば、約2,000円で購入できる「120GBのSSD」がおすすめです。
PS2用には十分な容量なので、あまりお金をかけずに、恩恵を受けられます😌
互換品を使う理由は、HDDやSSDをSATA接続できるからです。 純正品の「PlayStation BB Unit」は、古い規格のIDE接続しか対応していません。 また、互換品はLANポートが削除されています。 しかし、ネットワーク対応ソフトは全てサービス終了済みなので、問題ありませんよ。
まとめ:このPS2と周辺機器を買えばOK
最後に、本記事の内容をまとめると、下記の通りです。
おすすめのPS2の型番
- SCPH-70000:軽量、不具合なし、ACアダプターが必須
- SCPH-90000:超軽量、電源ケーブルのみでOK、一部ソフトに不具合あり
おすすめのPS2の周辺機器
- メモリーカード 128MB:大容量メモカ
- スーパーコンバーター:PS5コントローラーを無線接続して快適プレイ
- PlayStation BB Unit(互換品):HDDを接続してロード時間を短縮
- HDMIコンバーター:高画質化、主流のHDMIが使える
①アンサー製:追加機能なし
②コロンバスサークル製:追加機能なし
③LevelHike製:最高画質、アス比切り替え可能
PS2の型番は、上記の2つから選べば問題ありません。
どちらかと言うと、安くて不具合のない「SCPH-70000」がおすすめですね。
また、メモリーカードとHDMIコンバーターは必須レベルです。
常時使える周辺機器なので、迷わずに買っていいと思います。
予算があれば、最高画質の海外製HDMIコンバーターがイチオシです。 さらにスーパーコンバーターを利用して、無線コントローラーでゲームを遊ぶと快適ですよ😌
それでは、今回はここまでです。
PS2のゲームを存分に楽しみましょう。
安価で不具合のない「SCPH-70000」がイチオシです