【2024年】PS5でBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使う3つの方法

悩んでいる人

PS5でBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使いたいな。でも方法や必要なモノが分からない…。
詳しい人に、分かりやすく教えて欲しいです。

こういった疑問に本音で答えます。

本記事の内容

  • PS5でBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使う3つの方法
  • PS5用のBluetooth トランスミッターの選び方
  • PS5におすすめのBluetooth トランスミッター3選

本記事の信頼性

ゲームブロガー「ミニマル」のプロフィール
ミニマル(@minimal005

PS5でBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使う3つの方法

PS5でBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使う3つの方法

最初に疑問に思うのは、「PS5とBluetoothイヤホン・ヘッドホンって直接ペアリングできないの?」ということですよね。

しかし残念ながら、PS5はBluetoothオーディオに非対応です。なので、PS5単体ではワイヤレスイヤホン・ヘッドホンと接続できません。

技術的な理由を言うと、PS5はオーディオ用のBluetoothプロファイル「A2DP」に非対応だからです。PS4・PS3も同じ仕様だったので、今後のアップデートでも改善されないと思います、、、😌

ではどうすればいいのか。
結論を言うと、3つの方法があります。

PS5でBluetoothイヤホンを使う3つの方法

  • 方法①:PS5用の公式ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う
  • 方法②:Bluetooth対応テレビ+市販のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う
  • 方法③:Bluetoothトランスミッター+市販のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う

順番にサクッと解説しますね。

方法①:PS5用の公式ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う場合

まずは一番手っ取り早く、快適に遊べる方法です。

公式ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは4種類あります。どれも、付属のUSBドングルをPS5のUSB端子に挿して、イヤホン・ヘッドホンと接続する仕組みです。

PS5用の公式イヤホン・ヘッドホン

  • PULSE Explore:PlayStation Link、Bluetooth対応のイヤホン。2023年12月発売。
  • PULSE Elite:PlayStation Link・Bluetooth対応の新ヘッドホン。2024年2月発売。
  • PULSE 3D:2.4GHz接続の旧ヘッドホン。2020年11月発売。
  • Razer Hammerhead HyperSpeed for PlayStation 5:2.4GHz接続のPS公式ライセンス取得イヤホン。2023年4月発売
    ※PlayStation Linkとは、超低遅延のロスレスオーディオに対応した通信方法のこと

上記の通り。

公式の製品を使うメリットは、「高音質・低遅延・安定接続」の最高環境でゲームを遊べること。さらにPS5の3Dオーディオに最適化されているので、定位感や臨場感も優れていますよ。

この中だと「PULSE Elite」のコスパが良くて、新品でも約17,000円で購入可能です。PS5・PC・スマホ・PlayStation Portalなど幅広く使えるので、個人的にはおすすめですね。

とはいえ、金銭的なハードルが高いと思う方は多いハズ。次に進みましょう。

方法②:Bluetooth対応テレビ+市販のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う

方法②:Bluetooth対応テレビ+市販のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う

今使っているテレビがBluetoothに対応している場合は、普通にテレビとイヤホンをBluetooth接続するだけでOK。周辺機器は不要です。

ただし注意点が1つ。多くのテレビは、遅延が多い「SBC」と呼ばれるBluetoothコーデックしか対応していません。
遅延があると音ズレが発生するので、方法①③のどちらかがおすすめです。

Bluetoothのコーデックについては後述しますね。
では、次に進みます。

方法③:市販のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う

方法③:市販のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う

この方法が目的の方が大半かなと。今持っているワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使いたい場合は、PCやTVの音声を無線で送信する「Bluetoothトランスミッター」を使えばOKです。

「ブルートゥーストランスミッター」という名前だけ聞くと、難しそうなイメージが浮かぶかも。しかし実際は、音声をBluetoothで送信するシンプルな機器です。

使い方は簡単で、PS5のUSB端子に挿すか、テレビのイヤホンジャックに挿すだけ。また、価格も2,3000円〜とそこそこ安いです。

ということで、ここからは③の方向けに「Bluetoothトランスミッター」について解説しますね。

PS5用Bluetoothトランスミッターの失敗しない選び方

PS5用Bluetoothトランスミッターの失敗しない選び方

下記の4項目から判断して、製品を選びましょう。

  • その①:送受信(TX/RX)
  • その②:Bluetoothのコーデック
  • その③:Bluetoothのバージョン
  • その④:価格・バッテリーなど

その①:送信(TX)対応の製品を選ぶ

トランスミッターは音声の送受信(TX/RX)に対応した製品と、片方だけに対応した製品があります。

TXは送信モード、RXは受信モード

  • ①TXモード(送信):Bluetooth非対応の製品から、Bluetoothスピーカーに音声を飛ばす
    例:テレビの音声を、トランスミッターを使って、ワイヤレスイヤホンに送信する
  • ②RXモード(受信):Bluetooth対応の製品から、Bluetooth非対応のスピーカーに音声を飛ばす
    例:スマホの音声を、トランスミッターと接続した有線イヤホンで聞く

上記の通りでして、PS5でワイヤレスイヤホンを使う場合は①です。②の受信機(RX)は用途が異なるので、間違って購入しないようにしましょう。

なお、本記事では「送受信両対応」の製品だけを紹介するので、あまり気にしなくて大丈夫です。

その②:Bluetoothのコーデックで音声・遅延が変わる

Bluetoothには様々なコーデック(規格)があり、音質・遅延時間がそれぞれ異なります。

ゲームを遊ぶ場合は、なるべく遅延の少ないコーデックに対応した製品が理想ですね。遅延が多いと、ゲーム画面と音声がズレてしまい(音ズレ)、まともに遊べないからです。

具体的には、遅延が少ない「aptX LL」、もしくは「aptX Adaptive」に対応した製品を選べばOK。 参考までに、代表的なコーデックの音質・遅延時間をまとめます。

代表的なBluetoothコーデックの簡易表

コーデック音質遅延時間
SBC192kbps170〜270ミリ秒
AAC非公表90〜150ミリ秒
aptX384kbps60〜80ミリ秒
aptX HD576kbps約130ミリ秒
aptX LL352kbps40ミリ秒未満
aptX Adaptive280kbps〜420kbps50〜80ミリ秒
LDAC330kbps〜990kbps非公表(遅延大)

上記の通り。

「aptX LL」の遅延時間が40ミリ秒未満と圧倒的に短いです。次点で「aptX Adaptive」が優秀なので、基本的にはどちらかに対応している製品を選びましょう。

参考までに、私の体感では「aptX LL」は遅延を感じない、「aptX Adaptive」は遅延をほぼ感じない、「SBC」は遅延を感じる、という印象でした😌

あと低遅延コーデックに非対応のイヤホンを使っている場合でも、低遅延のトランスミッターを選んだ方がいいです。理由は値段がほぼ同じで、今後対応イヤホンを買った時に活用できるからです。

その③:Bluetoothのバージョン・クラスはあまり気にしなくて良い

Bluetoothには仕様が異なる「バージョン」、通信距離が異なる「クラス」があります。あまり気にしなくても大丈夫ですが、知識として簡単に紹介します。

Bluetoothのバージョンの違い

ver.内容
20165.0通信容量が大幅アップ
データ通信速度アップ
通信範囲アップ
20195.1方向探知機能の追加
20205.2LE Audio規格の追加
20215.3消費電力の削減
20235.4双方向通信の改良

ver.5.2の「LE Audio」は、低遅延・低消費電力・複数接続などを実現した新規格です。ただし2024年現在でも対応機器が少ないので、ver5.1以前でも特に問題はありません。

また、Bluetooth4.0以降は違うバージョンとの互換性があります。なので、選ぶ基準は「バージョン4.0以降であれば何でもOK。将来性を考えるとver.5.2以降がいいかも」という感じです。

Bluetoothのクラスの違い

クラス最大出力通信最大距離
クラス1100mW約100m
クラス1.510mW約10m
クラス22.5mW約10m
クラス31mW約1m

クラスは「通信最大距離」だけ気にすればOK。上記の通りでして、クラス1の場合は約100m離れていても音声が届く、という感じです。
※厳密には環境や受信側のBluetooth性能によって、もっと短い距離になります。

なお、基本的にトラスミッターは家や車で使うモノなので、クラス2の「約10m」で十分です。そして多くの製品がクラス2なので、気にしなくてOKです。

その④:接続端子・バッテリー持ちなど

トランスミッターは「PCやPS5に対応したUSB接続タイプ」「汎用性の高い3.5mmジャック接続タイプ」の2種類があります。ただしPS5の利用だけを考えるならば、気にしなくてOKです。

理由はシンプルで、PS5は両方に対応しているから。3.5mmジャック接続の場合は、テレビ、DualSenseのどちらのイヤホンジャックに挿しても使えますよ。

最後にバッテリー駆動時間は5〜20時間程度です。ただし充電しながら使えるので、バッテリー持ちに関しても気にしなくてもOKです。

ミニマル

トランスミッターの解説は以上です。
最後に、おすすめの製品を3つ紹介しますね。

PS5におすすめのBluetooth トランスミッター3選

PS5におすすめのBluetooth トランスミッター4選

価格や性能別に、おすすめの製品を3つ紹介します。

その①:JPRiDE JPT1

Bluetoothver 5.2
接続方法3.5mm
コーデックAPT-X,APT-X LL,SBC
受信・送信両対応
通信距離10m
駆動時間13時間
充電時間2時間
参考価格約3,600円

「コスパが高い人気製品が欲しい」「超低遅延でゲームを遊びたい」という方は、APT-X LL対応の「JPT1」がおすすめです。

JPT1の特徴5選

  • 特徴①:aptX LL対応のため、超低遅延でゲームを遊べる
  • 特徴②:LE Audio・送受信対応のため、将来的にも長く使える
  • 特徴③:約3,600円とコスパが優秀
  • 特徴④:メーカーの1年保証があって安心
  • 特徴⑤:3.5mmプラグのため、別に充電ケーブルが必要

人気製品だけあって、コスパが非常に良いです。強いて欠点を挙げるならば、低遅延の「aptX Adaptive」や高音質の「aptX HD」に非対応なことですね。

なお本製品を「サクラチェッカー」で調べてみても、星3.9と高評価です。中華製品のBluetoothトランスミッターでは非常に珍しく、まともに人気が高い製品ですよ。
サクラチェッカー=Amazonレビューの信頼性を判断するサイト

3.5mmプラグ&送受信対応により汎用性が高いので、ぶっちゃけ、迷ったらこれを選べばOKです。

その②:UGREEN トランスミッター

Bluetoothver 5.3
接続方法USB-A
コーデックAPT-X,APT-X AD,APTX HD、SBC
受信・送信両対応
通信距離10m
駆動時間バッテリーなし
充電時間なし
参考価格約3,000円
3

「充電不要のUSBタイプが欲しい」「aptX Adaptive対応のイヤホン・ヘッドホンを使っている」という方には、UGREEN製トランスミッターがおすすめです。

UGREEN トランスミッターの特徴5選

  • 特徴①:aptX、aptX Adaptive対応のため、低遅延でゲームを遊べる
  • 特徴②:LE Audio・送受信・APTX HD対応のため、将来的にも長く使える
  • 特徴③:約3,000円とコスパが優秀
  • 特徴⑤:メーカーの24ヶ月保証があって安心
  • 特徴⑤:超低遅延のAPT-X LLには非対応

上記の通りでして、約3,000円で充電不要のUSBタイプなのは強いです。しかも2年の長期保証があるので、万が一の場合でも交換or返品できるのは良いですね。

欠点はAPT-X LLに非対応なこと。実はAPT-X LL対応の「Creative BT-W3」という人気製品が販売終了になってしまい、信頼性の高い類似品がないんですよね…。

ということで、超低遅延のAPT-X LLを取る場合は前述の「JPT1」、価格や充電不要の手軽さなどを取る場合は「UGREEN製のトランスミッター」を選びましょう。

ミニマル

UGREENは2年保証期間内ならばスムーズに交換・返金してくれるので、中華製品でも信頼できますよ(経験談)。

その③:サンワダイレクト 400-BTAD008

Bluetoothver 5.0
接続方法3.5mm、USB、光デジタル
コーデックAPT-X,APT-X LL,APTX HD,FC,SBC
受信・送信両対応
通信距離100m
駆動時間バッテリーなし
充電時間なし
参考価格約7,000円

最後に、「PS5以外でも使える高性能な製品が欲しい」という方には、接続方法や対応コーデックが豊富な「400-BTAD008」がおすすめです。

400-BTAD008の特徴5選

  • 特徴①:3.5mm・USB・光デジタル接続の3種類に対応しているため、幅広い用途で使える
  • 特徴②:100mの送受信対応のため、どの部屋でも快適に使える
  • 特徴③:aptX LL対応のため、超低遅延でゲームを遊べる
  • 特徴④:apt-X HD対応のため、ハイレゾ相当の高音質で音楽を聴ける
  • 特徴⑤:価格が約7,000円と高め

上記の通り、機能全部盛りのハイスペック製品です。これ1台あれば、超低遅延(aptX-LL)のゲームプレイや、ハイレゾ相当の高音質(aptX-HD)での音楽・映画鑑賞ができますよ。

しかし欠点もあって、PS5のUSB接続には非対応なんですよね、、、。
同じ3.5mm接続・aptX LL対応製品では前述の「JPT1」があるので、PS5用途に限るとコスパが悪いです。

まとめると、PS5以外にも使いたい方にはイチオシの製品です。中価格で高性能、色々な用途に使えるので、気になった方は購入を検討してみてください。

最後に:迷ったらこれを買えばOK

最後に:迷ったらこれを買えばOK

本記事では、PS5でBluetoothイヤホン・ヘッドホンを使う方法、Bluetoothトランスミッターの選び方やおすすめ製品を紹介しました。

「結局どれを買えばいい?」と迷った方は、下記の3種類から選ぶことをおすすめします。

  • PULSE Elite(約17,000円):PlayStation Link対応の公式ヘッドホン、PCやスマホ
    →超快適にPS5のゲームを遊びたい、PlayStation Portalを使う予定がある人向け
  • JPRiDE JPT1(約3,600円):aptX LL対応のトランスミッター、汎用性の高い3.5mmタイプ
    →aptX LL対応のイヤホン・ヘッドホンを持っている、超低遅延でゲームを遊びたい人向け
  • UGREEN トランスミッター(約3,000円):aptX Adaptive対応のトランスミッター、充電不要のUSBタイプ
    →aptX Adaptive対応のイヤホン・ヘッドホンを持っている、コードをスッキリさせたい人向け

値段を許容できるならば、PS5用にPULSE Eliteを買うのが良いと思いますよ。PlayStation Linkによって安定接続・超低遅延でゲームを遊べるので、ストレスが一切ありません。

安く済ませたい方、お手持ちのイヤホン・ヘッドホンを使いたいは、対応コーデックに合ったトランスミッターを買いましょう。

もしも低遅延コーデックに対応していない場合は、充電不要・約3,000円で買えるUGREEN製トランスミッターを選べばOKです。

ということで、今回は以上です。
お互いにPS5のゲームを楽しみましょう😌

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