はいどうも、ミニマル( @minimal005)です。
『悪魔城ドラキュラシリーズ』ファン待望のソフト
【Bloodstained: Ritual of the Night (ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト)】
をクリア&マップ踏破率100%を達成したので感想・レビューを書いていきます!
約束されし神ゲー(後術)とも呼べる本作。
近年では減少気味の2Dアクションで楽しめるか不安でしたが、想像以上に楽しませてもらいました!
まずは主人公のミリアムが超可愛いので写真とPVをどうぞ。
はい、本題に入りますw
正直、本作の最初にPVを見た時は失礼ながらこんなことを思ったり…
PS4にしてはグラフィックと演出がしょぼいような?これが高評価?
しかし実際に遊んでみると、随所まで丁寧に作られていてクオリティが高い。
欠点も多々ありますけど、それを踏まえても魅力的な傑作だと感じました!
どんなゲーム?
- 王道の横スクロールアクションゲーム!
- 敵の能力をコピーして戦う
- ゴシックホラーな世界観
ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイトのゲーム内容
クリア時間 | 約17時間(マップ全制覇まで含む) |
ジャンル | 探索型アクションゲーム(メトロイドヴァニア) |
CERO | 15才以上対象 |
開発元 | ArtPlay/DICO |
発売元 | 505 Games |
発売日 | PC:2019年6月18日 PS4/スイッチ:2019年10月24日 |
6億8千万円の資金を集めたゲーム
本作のジャンルはコアなファンが多いメトロイドヴァニア。
複雑で広大なマップを獲得した能力を駆使して探索する2Dアクションゲームです。ハック&スラッシュ同様に育成が楽しいジャンルでもありますね。
ご存知の人は多いとは思いますが、任天堂の「メトロイドシリーズ」とコナミの「悪魔城ドラキュラシリーズ(英語名はキャッスルヴァニア)」がこのゲーム性にあたることから命名された名称です。
この2種類のシリーズが好きな人にはたまらない。
そして本作は悪魔城ドラキュラを開発していた五十嵐孝司氏(通称IGA)がコナミ退社後に開発した初めての作品。
クラウドファンディングで制作費を募集して、なんと約6億8千万円を集めて話題になりました。海外人気が強いとはいえ、恐ろしい金額です…
そういうわけで、悪魔城ドラキュラやメトロイドヴァニアが好きな人からすれば待望のゲームになるわけです!
序盤のアクションはシンプル
2Dアクションだけあって操作は非常にシンプルでした。
移動、ジャンプ、ガード、しゃがむ、スライディング、武器での攻撃、シャード(後述)です。
最初はダッシュすらできず、コンボもなく、シャードの数も少ないので、スタイリッシュアクションを想像するとがっかりするかも。ぶっちゃけ地味ですはい。
単発の攻撃をちまちま当てて敵を倒していく感じは、レトロゲームを思い出しますね。
難しいことを覚えなくていいのは楽ですけど、弱中強攻撃やカウンターなどは欲しかった!
このシンプルさが魅力でもあります。
敵の能力をコピーできるシャードシステム
本作最大の特徴とも言えるのが「シャードシステム」。
敵を倒すと一定確率でシャード(悪魔の力が結晶化したもの)を落とすことがあり、主人公のミリアムが取得・装備することで同じ能力を使えるようになります。
上の写真でビームを放っているのもシャードの能力。左の浮いているキャラは元々は敵ですが、シャードを入手して召喚しているので仲間として共に戦ってくれます。
カービィのコピー能力みたいな感じですね。
シャードがあるおかげで、強い能力を使う敵に会う度に「この能力を使って冒険を進めたい!!」と思いました。個人的にはワクワクする大好きな要素です。
しかもボスキャラも含めて全種類の敵キャラにシャードが用意されています。
常時発動もあれば、単発の発動、押している間ずっと発動するシャードもあり、好きな能力を組み合わせられて面白いです!
同じシャードを複数ゲットすると能力が強化、余ったら売ることも可能です。
メトロイドヴァニアには珍しい育成・金策要素だと思いました。
10種類以上から選べる武器
シャードの種類の多さもさることながら、武器の種類もなかなかに多くて遊びごたえがあります!
基本武器は武足、短剣、突剣、剣、棍棒、大剣、刀、槍、鞭、銃。
そして魔法が付与されている特殊武器、レーザー光線を放つ銃なんかもありました。
傘やカジキマグロなんかのネタ武器まで用意済みです。
そしてステージ中にある本棚の本を読むと、コマンド必殺技を覚えることもできます。
咄嗟に繰り出すのは難しいけど強い!
好きなシャードを覚えて、必殺技を使えるようになるとアクションゲームとして楽しくなってきます。
序盤の単調気味なバトルとのギャップが引き立てているかもしれません。
錬成・調理・シャード強化
敵が落とす素材を組み合わせることで、新しい武器を作ったり、回復アイテムとなる料理を作ったりすることができるんです。これは非常に便利!
しかも食べたことがない料理を食べると「初回ボーナス」を貰えて、基礎ステータスがググッとアップするんですよね。
料理の初回ボーナスは非常に有益なので積極的に食べていきましょう。
これをするだけで難易度がだいぶ変わってくると思います。
あと「シャード強化」の項目では、特定のアイテムを消費してシャードのレベルを上げることができます。
常時発動のシャードを最大まで強化すると、なんと装備せずとも発動するように変化しちゃいます。
やり込みたい人は全スキル最大強化を目指しましょう!
3種類のクエスト
RPGでは定番の報酬が貰えるクエスト要素もあります。
3人から同時に受注することが可能で、それぞれ達成条件が以下のように異なりました。
- 指定の武器や防具を渡す
- 指定の魔物を倒す
- 食べたい料理を持ってくる
スージーというおばあちゃんの依頼では「白い塊が食べたい」「爽やかな物が食べたい」「辛い物が食べたい」などとやんわりとした要望が伝えられます。
作れるメニューから推測をして、調理後におばあちゃんに渡しましょう。
白い塊と言えばおにぎりかな?
序盤は簡単だけど中盤以降は難しかったです。
例えば、「奇跡のあれが食べたい」って依頼は訳が分からなかったですw
コスチュームチェンジ
ミリアムの見た目を変える機能も豊富です。
髪型や髪の色、コスチューム変更をすると会話中までしっかり反映されます。
こだわり派の人には嬉しいですね!
しかし若干の欠点ですが、実用的だけどダサい装備を付けるとシリアスシーンが台無しです。
ガチ装備なのに見た目は完全に変質者…
このメガネは相手のHPが見える良い装備なんですけど。
如何せん見た目が終わってるw
ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイトの良いところ
探索範囲が広がった時の開放感
探索をしているとスキル不足で進めない箇所が出てきます。
目と鼻の先にある宝箱が取れなくてもどかしく感じることも…
その分2段ジャンプや水中移動などの新しい能力が手に入ったときは「あそこが進めるようになったかも!」とワクワクしましたね。
RPGで探索が好きな人には分かる嬉しさだと思います。
探索が面倒に感じる人にとってはプラスポイントにはならないかもです。
終盤はビュンビュン進める
序盤は敵が強くてダッシュもできないので大変…。
しかし様々なシャードを手に入れた終盤は猛ダッシュでビュンビュンと進むことができます!
無限ジャンプと爆速ダッシュを組み合わせてステージを駆け抜ける気持ち良さは最高でした。
通常の移動速度も上げれるので本当にストレスフリーです。
もうちょっとダッシュが早いうちに手に入ると嬉しかったんですけど、それでもマップ踏破率100%を目指すときには重宝しました。
疾走感があって移動が気持ちいい!
戦いがいのある強いボス
このゲームは全体を通して難易度が高め。
アイテムや魔法による回復手段が少ないので、道中の雑魚敵相手でも普通に殺されます。
もちろんボスも強敵で、攻撃を見極めて回避やガードをしないと厳しいです。
でも理不尽は一切無く、死にゲーではない丁度良いバランスに感じました!
個性的なボスが多くて戦闘をしっかり楽しませてもらいましたね。
上の写真は最初のボスにも関わらず、見た目通りめっちゃ強かったです。
1戦目は攻撃パターンを覚えて負ける。
その後にアイテムを整えて再戦する、アクションゲームらしい楽しさがあります。
シリーズファンには嬉しいレトロな世界でのボスキャラも待っています。
私は他の作品は未プレイですが、ファミコン風の世界を冒険できるのはワクワクしましたね。
と言っても、1ステージのみですけど。
手強い敵と戦いたい人にはおすすめできるゲームです。
ビジュアルが良いキャラクター
敵味方問わずメインキャラのデザインはなかなかに良いですね。個人的には上の写真のメンヘラっぽいボスキャラの女性がすごく好みでした。
他にも厨二心をくすぐられる、こんな魅力的なキャラクターたちがいます。
ただし大体のキャラと戦うことになるので覚悟しておいて下さい。
意外なキャラとの対決や共闘があって熱い!マジでみんな手強いですよ!
ドラキュラやエクソシストがいる世界ってたまらないです!
様々なモードで遊べる
2020年5月にPCとPS4で大型アップデートが入りました。
スイッチ版も5月末〜6月に入ったようです。
内容は、謎の侍「斬月」をプレイアブルキャラとして使うモードの追加、アイテムの入手位置をランダム化する「ランダマイザー」モードの追加です。
少しだけ試してみましたが、最初から強力なステータスを持つ斬月で進めるのは楽しかったですね。
ランダマイザーモードは運が絡むため一生遊べる素晴らしいモードだと思います。
今後も3人目のプレイアブルキャラやオンライン協力モードが追加予定なので非常に楽しみです。
特にCo-opは絶対盛り上がるはず!
ボスラッシュやスピードランモードもありますよ。
ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイトの微妙なところ
ストーリーとキャラの深掘りがほぼない
ストーリーは薄っぺらくて、キャラの深掘りはほぼないです。
エンディングを用意するための最低限の会話やシナリオって印象でした。
世界観やキャラデザが良いだけに残念に感じましたが、レトロゲームを意識した割り切った設計なんでしょうね。
削れるところは削って、アクションに注ぎ込む姿勢は嫌いじゃありません!
そのためシナリオを求めて遊ぶゲームではないって印象を受けました。
でもやっぱり、、、ゴシックホラーの世界観と魅力的なキャラで面白いシナリオが見たかった!
シナリオには、極力期待しないほうがいいです。
演出やグラフィック関係は寂しい
私はPS4Pro、4KHDRのテレビで遊んでいますが、グラフィックが若干荒くて残念に感じました。
特別悪い訳じゃないけど、フルプライスの最新ゲームならもうちょっと頑張って欲しいって感じです。
あとムービーは少なくて非常に短い、エンディングも余韻なくあっさりと終わってしまいます。
演出面はこだわってほしかったかな。
アクション以外の要素は全体的に簡素な作りなので人は選ぶと思いました。
特にスイッチ版は画質やfpsが微妙らしいので注意です。
唐突にボス戦に入ってゲームオーバー
ボスがいるエリアの近くにはセーブポイントが用意されているんですが、間違ってボスエリアに入って負けると今までの苦労が水の泡になります…
本作はゲームオーバーになるとタイトル画面に戻る仕様なんですよね。
仕様自体は緊張感があって良いんですけど、せめてボスエリア前は注意喚起してほしいです。
数十分間の苦労が無駄になった時は萎えそうになりました。
今は親切設計のゲームが多いので受け入れづらいところではあります。
昔は納得できた仕様なんですけどね。
今のゲームでやられるとキツい…。
不親切なシステムや謎解き
本作では新しいスキルが手に入って探索範囲が広がることがあります。
しかしどこが進めるようになったのか、次にどこに進むべきかは分かりません。
記憶を頼りに進められる箇所は別に良いんですけど、探索ミスやシャードの取り忘れでだいぶ苦労する場面がありました。
ランダム入手のシャードが進行に必要なのはいかがなものかと…
また特定のボスキャラの攻略法がノーヒント、解けないと確実にゲームオーバーです。
あと終盤の進み方もだいぶ分かりづらいです。
道中の本棚や会話などでやんわりと伝えて欲しかったですね。
面倒な人は、攻略サイトに頼る場面も出ると思います。
エラーでゲームが落ちる
ゲームを遊んでいて2回だけエラーで強制終了することがありました。
幸いセーブした後だったので良かったけど、また落ちる可能性があって怖かったです。
こういうのは偶然1度あるだけでも不安になるので、駄目だと思います。
他の人のレビューを見て分かったんですけど、特にスイッチ版は落ちやすいそうですね。
アップデートで直るまではセーブをこまめに行いましょう。
画質や安定を考えるとSteam版、PS4版がおすすめです。
ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイトの総評
トータル評価 | |
シナリオ | |
世界観 | |
システム | |
音楽 | |
ゲーム性 | |
ボリューム |
クセはあって人は選ぶけど、近年では珍しい良質な2Dアクションゲームだと思いました。
良いところは超多め、微妙なところも割と多めっていう変わったゲームですw
探索と戦闘を楽しみたい人にはおすすめできますね。
気軽に遊べてサクッとクリアできるけど、やり込み要素は豊富という素晴らしいゲームです。
逆にシナリオや演出を求める人には向いていないとはっきり分かるゲームです。
重厚なシナリオ、リッチなグラフィック、奥深い戦闘システムなどは持ち合わせていません。
アップデートで追加要素が入る前にクリアしちゃうのが良いと思います。
クリア時間は短めなので、迷う時間があればパパっとエンディングまで駆け抜けましょう!
あとはAmazonレビューも結構参考になるのでどうぞ。
コアなファンが多いので評価が高めな気もしますけど、私のような素人でも十分に楽しめるゲームでした。
それでは、最後まで見てくれてありがとうございました。
次のゲームレビューでお会いしましょう!