【名作ADV】キラ☆キラ レビュー【世の中ってむつかしいね】

こんにちは、ミニマルです。
キラ☆キラ」をクリアしました。

「夢との向き合い方」を描いたシナリオが素晴らしかったです。心理描写が丁寧で、泣きました。若いうちに遊んで良かったと、本心から思います。

本記事の流れ:3ステップ

  • ① ゲーム紹介:概要、あらすじ、シナリオの流れ
  • ② レビュー:良い・微妙な点、合う・合わない人
  • ③これから遊ぶ人へ:おすすめの攻略順、購入サイト、続編

「ゲーム内容→感想→有益な情報」の順番が分かりやすいかなと。なので、上記の流れでサクッと書きました。

※本記事では、まだ未プレイの方に向けて、ネタバレ控えめでレビューします。 ゲームを選ぶ際の参考になればと思います😌

キラ☆キラとは:夢と向き合う音楽青春ADV

キラ☆キラ

最初に、ゲームの簡単な紹介です。

「キラ☆キラ」は、2007年にPCで発売された18禁の恋愛ADV。
ロック・パンク、恋愛、人生観をテーマに、「高校生の一夏のバンド活動」を描いた物語です。

特徴的なのは、プロのバンドマン(bamboo氏)がプロデューサーを担当している点。そのため、「機材やライブの描写」「夢を追う難しさ」に説得力があり、シナリオに引き込まれやすいですよ。

※また後半の怒涛の展開から、泣きゲー・鬱ゲーとしても有名です。全年齢のPS2版もあるので、エロ・ショッキングな要素が苦手な方でも問題なく遊べます。

キラ☆キラの制作スタッフ、会社など

  • ゲームブランド OVERDRIVE:
    代表作は「MUSICUS」「僕が天使になった理由」
  • シナリオライター 瀬戸口廉也:
    代表作は「CARNIVAL」「SWAN SONG」
  • プロデューサー bamboo:
    アニメ「有頂天家族」「バカとテストと召喚獣」「健全ロボ ダイミダラー」のOPを担当した人

上記のとおり。しかし、エロゲやアニメに詳しくない方には、ピンとこないかなと。

なので少し補足すると、クラウドファンディングで1億3000万円を集めて開発した「MUSICUS」、極限状態での心理描写を描いたADV「SWAN SONG」が有名です。
※リンクはFANZA(R18)の商品ページなので、知りたい方だけどうぞ🙇‍♂️

なお、「OVERDRIVE」は2022年に活動を終了。「瀬戸口廉也」氏は全年齢ADVゲームで活躍中。 本作は両者の代表作なので、見識を広める意味でも、遊ぶ価値は大きいと思います。

キラ☆キラのあらすじ、シナリオの流れ

キラ☆キラ

ネタバレは控えめで、全体のシナリオを紹介します。

あらすじ:幼馴染、お嬢様、バイト仲間とロックバンドを結成

【簡単なあらすじ】
主人公の「前島 鹿之助」は、退部と同時に彼女に振られて、学園生活に退屈を感じている平凡な男子学生。そんな中、文化祭をきっかけに、バンド「第二文芸部」を結成することに。

奇想天外な特訓の結果、文化祭ライブは大成功。さらにネット配信で話題になり、地方のライブハウスからのオファーが殺到。

四人は受験シーズンの中、家族の反対を押し切り、ボロボロのワゴン車に乗って、全国バンドツアーへの旅に出ます。

ざっくりと言えば、問題を抱えた主人公・ヒロインが「恋愛とバンド活動」を通して成長。その後、2人で問題を乗り越えていく姿を描いた物語です。

多くのバンド作品は失敗、喧嘩などの「音楽活動中の問題」を描いていますよね。しかし、本作はお金、才能などの「音楽を続けることの難しさ」まで描いています。この「リアルさ」が大きな魅力です。

なお、ここまでで「割とリアルで辛い話なのかな?」と思ったかも。

しかし基本はノリの良いフィクションの物語でして、「要所に厳しいシーンがある」という感じ。なので、普段はADVを遊ばない人でも、気楽に楽しめますよ。

シナリオの流れ:3つの章に分かれる

  • Chapter1 「ANARCHY IN THE SCHOOL」:
    バンド結成、学校編(プロローグ)
  • Chapter2「ROAD TO RUIN?」:
    全国ライブツアー編(共通〜個別ルート)
  • Chapter3「Lust for love」:
    ヒロインの悩みと向き合う(個別ルート)

上記のとおりでして、シナリオは3つの章に分かれています。
「①学園編→②全国ライブツア編ー→③各ヒロインのルート」です。

各章のイメージCG(数字は章、⓪はタイトル画面)

キラ☆キラ

ざっくりとした流れは、上記のCGがイメージしやすいかなと。

  • ①章:学校でみんなで練習して、
  • ②章:全国のライブツアーで演奏して、
  • ③章:選んだヒロインと一緒に問題を乗り越える

という感じですね。これ以上はネタバレになりそうなので、シナリオ解説は以上にします。

現実的な悩みを抱えるキャラクター

キラ☆キラ
左から、ちえ、きらり、さりな

主人公、各ヒロインは「問題」を抱えています。これを乗り越えて、解決するのが個別ルートの話です。

各キャラクターが抱える問題

  • ちえ(黒髪):複雑な家庭環境
  • きらり(暗い茶髪):親のせいで家が貧しい
  • さりな(明るい茶髪):病弱+祖父が過保護
  • 主人公:複雑な家庭環境+テニスで挫折経験あり

上記のとおり。主人公・ヒロインともに「現実的な悩み」を抱えています。そのせいか、音楽の知識がない私でも、キャラクターに感情移入しやすかったですね。

特に「家庭環境+スポーツの挫折」によってやさぐれた主人公は、人間味があって好感を持ちやすいかなと。本作は実質的な「主人公ルート」があるので、この点は素晴らしいです。

キラ☆キラの感想:6つ紹介します

キラ☆キラ

テンポよく、欠点も含めて「強く思ったこと」を6つ紹介します。

「バンド×旅×18禁」の異常なワクワク感

キラ☆キラ

2章の「全国ライブツアー編」が異常に面白かったです。 理由を考えてみると、下記の3つかなと。

  • 理由①:舞台が「学園」から「全国のライブハウス」に広がる
    →似てる作品がないから、展開が読めない
  • 理由②:大人のキャラ、他のバンドマンが登場する
    →シリアスさ、リアリティ、アダルトさが増した
  • 理由③:音楽アニメにはない18禁描写がある
    →一般作品では見れない描写への期待

同じ音楽のジャンルで言うと、名作アニメは大量にあります。日常系の「けいおん」「ぼざろ」、アイドル系の「アイマス」「ラブライブ」、シリアス色強めの「ユーフォリアム」「のだめカンタービレ」などですね。

上記の名作アニメと比較しても、本作の2章の「オンボロワゴン車で全国ライブツアー」する展開は新鮮で、負けずとも劣らない面白さでした。

貧乏旅行のような楽しさがあり、出会い・挫折・仲間との衝突があり、18禁ならではの描写があり、異常にワクワクしたんですよ。これは

同ジャンルと明確に差別化できていて、しかもシナリオが面白いので、これだけでも遊ぶ価値はあったなと。音楽アニメが好きな人、ロードームービーが好きな人は、迷わず遊んでほしいです。間違いなくハマります。

きらりルートが泣ける、心に残る、最高

キラ☆キラ

きらりルートはショッキングな展開を含む「他とは毛色が違う物語」。EDはトゥルー、ノーマルの2種類。ノーマルは「鹿之助(主人公)エンド」とも呼ばれる、鹿之助がメインの物語です。

ざっくり言うと、貧乏なきらりを救うために鹿之助が頑張った結果、大きな問題が発生。鹿之助の苦悩、夢やトラウマと向き合う姿がリアルに描かれます。

ダメな主人公がトラウマ(過去)と向き合い、現実(今)を受け入れて、夢(未来)を追う姿は、悩みが多い人ほど共感できるハズ。オチまで素晴らしくて、クリア後は名作映画を見終えたような満足感がありました。

非常に重い話ですが、全くダレずに数時間でクリアできるのも良いところ。これ以上のネタバレは避けるので、ぜひ遊んでみてください。

きらりルート以外は普通、でも満足

キラ☆キラ

正直に欠点も話すと、他ヒロイン(ちえ、かしわぎ)のルートは「普通」でした。きらりルートを100点とすると、60〜70点くらい。及第点という感じ。

ヒロインは可愛いけど、シナリオと追加キャラが「可もなく不可もなく」という印象ですね。
どちらも病弱・家庭環境という真面目なテーマなので、合わない人はダルく感じるかもしれません。

少しだけ擁護すると、他ヒロインが「王道の恋愛ストーリー」なおかげで、きらりルートが際立っています。そして「きらりルートだけでお釣りがくるレベル」なので、ゲーム全体の満足度は高いです。

※どちらも魅力的なキャラだったので、シナリオがもっと長くて、盛り上がれば嬉しかったです。あと病弱巨乳お嬢様キャラの「さりな」が刺さりました。設定盛りすぎですよね、、、。

Hシーンは実用的じゃないけど、新鮮で良い

キラ☆キラ

先ほどの「同ジャンルと差別化できている点」として、エロゲ特有の「Hシーン」も挙げられます。

「メンバーのお嬢様とバンド服のままトイレでH」「バンドハウスのお姉さんに誘われて女装服のままH」など、音楽ADVならではのシチュエーションがあって、満足度が非常に高かったです。

これは伝えるのが難しいのですが、「Hシーンも一応あります」という感じじゃなくて、「ロックンロールADVなので当然セックスもします。シナリオに必要です。そういうのも含めてパンクです。」みたいな印象を受けたんですよね。

たとえば先ほどの「バンド服を着たままトイレでH」とかって、ロック・パンクのバンドマンを描くのに必要だなと。変わったシチュエーションだから印象に残るうえに、背徳感もあるので、「ジャンルを体現した良いHシーン」だと思いました。

※なお期待値を上げないように言っておくと、Hシーンは各ヒロイン2回ずつで、短め。 あくまでも「シナリオを盛り上げるためのHシーン」です。

「若さ」「情熱」を感じるセリフが刺さった

キラ☆キラ

ここを解説するのは野暮かなと。 「好きなセリフ・シーン」をいくつか引用します。

彼は片手に芋焼酎の一升瓶をもち、らっぱで一口。 あれで、明日のステージ大丈夫なのだろうか、という心配をよそに、彼は続ける。 「まずきくぞーっ! おまえらーっ、音楽でメシくいたいかーっ!

——プロのバンドマンを夢見るモブキャラ、夜の野外ライブ会場にて。

そもそも、『なる』ってなんや?スゴロクのあがりか?あがりやったら死んでしまうやんか。幸せはなるもんやない、感じるもんや。それを忘れてかたちだけ追い求めとったら、何したって何になったって、何を手に入れたって、一生不幸やで!あいつはアホな道を選んだんや!

——アキ、リストカット経験のあるバンドマンの少女。メンバー脱退場面にて。

お前は好きじゃない考え方かもしれないが、俺は衝動だとか、情熱ってのは大事なものだと思う。いいじゃないか。お前は樫原が気になって仕方ないんだから、それが本当の気持ちなら、みんなちゃんとわかってくれる。

——村上、主人公の親友。主人公を応援する場面。

上記でイメージするように、「若さ」「情熱」を全面に出した良シナリオです。
「バカだけど熱いキャラ」って良いですよね。

男キャラに感動する、泣ける「燃えゲー」でした

キラ☆キラ

最後に、思っていた「泣きゲー」とは違ったという、個人的な話です。
※色々なADVを例に出すので、知らない方はスイマセン。

まず、プレイ前は「恋愛で泣けるADV」、または「不幸なヒロインの様子に泣けるADV」と予想していました。
Key作品のように「ヒロインの悲しいシーンで泣ける」みたいな。音楽系の泣きゲーで言うと「シンフォニックレイン」とかですね。

例えば、音楽ものなので、「挫折、大きな失敗、メンバーとの衝突」「事故や病気で音楽を続けられなくなる」とかかなと。音楽アニメはこっちの「泣ける」ですよね。

しかし、本作の泣ける点は「主人公がトラウマや辛い現実を乗り越えて、努力する様子」にありました。 名作で言えば「マブラブ」「車輪の国」「ぬきたし」のように、「主人公が努力するシーンで泣ける」ADV。いわゆる「燃えゲー」ですね。

個人的に「恋愛で泣けるADV」は割と多くて、「CLANNAD」「ホワイトアルバム2」のような神ゲーは超えられないかなと。 なので、数が少ない「泣ける燃えゲー」なのは嬉しかったです。

キラ☆キラはこんな人に遊んでほしい

キラ☆キラ

本作をおすすめしたい人

  • 夢、やりたいことで迷っている人(イチオシ)
  • 音楽・バンド系のアニメやゲームが好きな人
  • 気軽に遊べる名作ADVを探している人

本作のシナリオを一言で表すと「夢、問題、トラウマと向き合う物語」なので、悩みがちな人ほど刺さるかなと。遊んでいて前向きになれるゲームなので、こういう人は迷わず遊んでほしいですね。

あとは、普通に面白いADVを探している人にもおすすめ。サクッと遊べて、笑えて泣けるので、軽い気持ちで遊べます。

本作との相性が悪い人

  • ご都合主義、非現実的なシーンを楽しめない人
  • ショッキングな展開、シーンが苦手な人

「ノンフィクションで真剣に音楽と向き合う話」を期待する人は、やめた方がいいかなと。

本作はエンタメ寄りのシナリオなので、話を盛り上げるために「フィクションならではの描写」があります。細部のリアリティを気にする人は楽しめないかもしれません。

最後に、これから遊ぶ人へ:価格、おすすめの購入サイト・攻略順など

キラ☆キラ

おすすめの購入サイト:安い方を選べばOK

FANZAとDLsiteのどちらも価格(3,055円)は同じです。よく半額セールを行っていますし、安い方で買えばOKです。

なお比較すると、FANZAは商業エロゲに強く、専売も多く、ポイント還元率も高いです。対して、DLsiteは同人エロゲに強いです。
「キラ☆キラ」は商業エロゲなので、迷ったらFANZAで買えばいいかなと。

あと「キラ☆キラ COMPLETE ACTs − OVERDRIVE Archives No.1」は、本作と続編の「キラ☆キラ カーテンコール」が収録されたお得なパックです。約500〜1000円程度しか変わらないので、迷ったらこっちでいいと思います。

販売ページをまとめました

補足:Windows11でも動作しました

上記の商品ページのとおり、FANZA版はWindows10対応版、DLSiteはWindows8対応版とタイトルが異なります。

私は手違いで両方持っていますが、どちらもWindows11で動作しました。また、OS動作状況を確認できる「エロゲー批評空間」を見ても、WindowsXP〜11まで100%動作しています。

ということで、基本的にはどのWindowsOSでも、FANZAとDLSiteのどちらで買っても、問題なく動作するようです。スイマセン、補足でした。

おすすめの攻略順:きらりルートが最後

最後に、なるべく楽しめるように、おすすめの攻略順も紹介しておきます。

エンディングはきらりルートが「TRUE」「NORMAL」の2つ、さりなルートが「TRUE」「BAD」の2つ、ちえルートが1つ、サブキャラの「恩田正雪END(ネタエンド)」、何も起こらない「共通BAD」、つまり合計7つです。

  • 順番①:共通BAD 、恩田正雪END(ネタエンド)
  • 順番②:石動千絵、樫原紗理奈、樫原紗理奈BAD
  • 順番③:椎野きらりNORMAL(鹿之助END)、椎野きらりTRUE
    ※同じ順番のルートはどちらを優先してもOK

上記の通り。まずはヒロインが関わらないルート、次に個別ルート、最後に本作の目玉の「きらりルート」をプレイすると、満足度が高いですよ。

「きらりNORMAL(鹿之助END)」「きらりTRUE」はどちらも素晴らしいので、好みでいいかなと。もしも迷ったら、主人公が活躍する「きらりNORMAL」を最後にしたほうが感動できると思います。

※「エンディング回収が大変そう」と思うかも。しかし本作は分岐が分かりやすいので、攻略サイトを見なくてもクリア可能です。ご安心を。

長くなったので、今回は以上です。
イチオシなので、ぜひ遊んでほしいです。

お互いにゲームを楽しんでいきましょう😌
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