ドット絵を学べる本を知りたい。
あとドット絵を描くのに必要な教材とか、無料のYoutube動画も教えてほしいな。
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- ドット絵を学べるおすすめ本7冊
- ドット絵を学べるYoutube動画・チャンネル5選
本記事の信頼性
記事を書いている私は、ゲーム制作のために、ドット絵の練習中です。 そんな中で、たくさんのドット絵教材に触れました。その経験から、おすすめの本やYoutube動画を紹介します😌
先に結論を言うと、どの教材も一長一短って感じかなと。1,2冊だけ買って、あとは動画やWeb教材で学ぶのがベストだと思います。
ドット絵を学べるおすすめ本7冊
では、テンポよく紹介しますね。
ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界
国内外の「ピクセルアート」をまとめた画集です。
「絵を上達させるコツは、たくさんの絵を観察して目を肥やすこと」とよく言われます。ドット絵の好みや良し悪しを知るためにも、本書のような参考資料を1冊持っておきましょう。
本書のメリットは次の3つ
- 有名ドッター約50人の参考資料が1冊で集まる
- イベント絵、海外作品、レトロゲームなど、希少なドット絵を鑑賞できる
- 「色数」「解像度」が記載されているため、プロの色使いやサイズ感を学べる
上記のとおり。参考資料かつ、モチベーションを上げる画集として使えますよ。
収録作品のジャンルは「アート」「レトロ・ソーシャル・インディーズゲーム」「バーチャルYoutuberのサムネイル」など。近年のゲームでは「Eastward」「VA-11 Hall-A」がコラム付きで収録されており、大満足の1冊でした。
しかし、注意点が1つだけあって、描き方の解説はほぼありません…。あくまでも画集(参考資料)なので、描き方の参考書は別に用意しましょう。
ドット好きならば、誰にでもオススメできる良書です。ピクセルアートの画集はこれ1冊しかないので、気になった方はぜひ読んでみてください。
ULTIMATE PIXEL CREW REPORT ピクセルアートではじめる背景の描き方
ドット絵の基礎、背景の描き方を学べる本です。
著者はピクセルアート制作チーム「UltimatePixelCrew」の3名。APO+、せたも、モトクロス斉藤さんのドット絵に興味がある方は、迷わずに読むべきかと。
本書で学べること
- ドット絵の描き方:漸近化、タイルパターン、デフォルメ
- テーマ・コンセプト:アイディアの出し方、オリジナリティ
- パース:遠近法、画角、歪み
- 画面構成:構図、視線誘導、リズム
- 色:光、コントラスト
- 光・陰影:天候による太陽光の変化、環境光
- テクスチャ:木、石、布、水、金属などの表現
- アニメーション:動かし方、モチーフ選び
- 制作過程:APO+、せたも、モトクロス斎藤の3人
上記の通り。制作過程では、3人のツールの使い方や、具体的なアイディアの出し方まで解説されていますよ。
あえて欠点を挙げると、「ドット絵の風景の描き方」よりも「一般的な風景の描き方」の解説が多いかなと。あと内容が浅く広いので、初級者〜中級者向けの本です。
「結局読んだほうがいいの?」という疑問に答えると、ドット絵で背景を描きたい方は、迷わずに読むべきかと。ドット絵の背景を学べる本は、他にありません。
逆にキャラクターだけを描きたい方は、買う必要がないと思います。Amazonでサンプル写真(22ページ)が無料で読めるので、気に入った方だけ、購入を検討しましょう。
私は表紙に惹かれて即買いしました。
中級者向けの応用編、巻末にはギャラリーもあるので、長く読み続ける本になりそうです。
ドット絵教室
ドット絵の描き方を学びたい方向け。
「風来のシレン」を手掛けたプロのゲームグラフィッカーが、全59点のドット絵の描き方をテンポよく解説してくれます。
全体の流れは次の通り。順当にステップアップしていく感じですね。
ドット絵教室の内容
- 序盤:「本棚・コンビニ・あんパン」などの丸い、四角いドット絵
- 中盤:「植物・ネコ・ギター・ソード」などの複雑なドット絵
- 終盤:「風景・マップ・リアル頭身の人間」などの奥行きのあるドット絵
見開き1ページで1つのドット絵が完成するので、挫折するか不安な方にイチオシです。スキマ時間に1日1枚描くだけで、約2ヶ月後には、1冊分の自信とスキルが身につきますよ。
私も本書に挑戦中。「下書き→色塗り→陰影・ハイライト→仕上げ」の流れを繰り返すので、基礎を学ぶには最適ですよ。ただし感覚的な解説があるので、そこは好みが分かれますね。
ちなみに本書は、フリーソフトの「EDGE」で解説しています。
しかし環境依存する部分はないので、他のドット絵ソフトでも大丈夫ですよ。私は「Aseprite」を使っていますが、全く問題ありません。
サンプルファイルも充実していますよ。
ドット絵の入門書では、一番の良書だと思います。
はじめてでも上手に描ける 入門! ドット絵道場
こちらも、ドット絵の描き方を学びたい方向け。
2冊目なので、ざっくりと特徴をまとめますね。
「ドット絵教室」よりも良いところ
- ドット絵師3人の描き方を学べる
- ゲームへの応用例も学べる
- アニメーションの解説が丁寧
- ドット絵のファンタジー色が強い(剣、ドラゴン、アイテムなど)
著者はこの3人
- 今川伸浩:アートディレクター(代表作:MOTHER3、サガフロ、聖剣伝説LoM )
- cocopon:日本最大のドット絵の祭典「PixelArtPark」運営委員会のメンバー
- せたも:ピクセルアート制作チーム「UPC」のメンバー
上記の通り。
章ごとに解説する絵師が異なるので、3人分のセンスやテクニックを学べます。というか、プロの今川伸浩氏の描き方を学べるだけでも、お釣りが来るレベルですね。
欠点を挙げると、「ドット絵教室」よりも解説は控えめです。その分テンポ良く進むので、入門書は好きな方を選びましょう。
装備品やモンスターを描けるので、モチベ維持は簡単ですよ。ゲーム好きの方におすすめの入門書です。
Pixel Logic
海外で有名なドット絵の教材。
上記動画で解説されている通り、ドット絵に関する知識が全て詰まった本です。
Pixel Logicのメリット
- ドット絵の基本テクニックを全て学べる
- ソフトや昔の使用機材も学べる
- 写真が多くて分かりやすい
- 242ページ、フルカラーの大ボリューム
- 9ドルと激安
Pixel Logicのデメリット
- 英語(簡単)
- 電子書籍(pdfファイル)のみ
上記の通り。
簡単な英語が多くて、写真付きで分かりやすいです。私はGoogle翻訳とDeepLを使って読んでいますが、他の方でも問題なく読めると思いました。
しかし、いちいち翻訳するのは面倒です…。したがって、日本語の参考書では物足りなくなってから、購入することをおすすめします。
FF DOT. -The Pixel Art of FINAL FANTASY-
歴代ファイナルファンタジーのドット絵をまとめた画集です。
描き方の解説はありません。なので、下記の人におすすめですね。
本書を読むべき人
- FFシリーズが好き
- FFのドット絵を参考にしたい
- 参考資料が多くほしい
- ドット絵担当のインタビューを読みたい
上記のとおり。ドット絵の参考資料としては、下記のとおり使いやすいです。
本書のサンプル
参考資料が多いと効率的に上達できますし、行き詰まったときのヒントを得やすいです。
したがって、予算がある方は読んでおきましょう。既に新品は手に入りにくいので、スペースを取らないKindle版がおすすめです。
ゲーム ドット絵の匠 ピクセルアートのプロフェッショナルたち
ドット絵の巨匠7組のインタビュー、貴重な資料を集めた本です。
結論としては、対談がメインなので、必読書ではありません。
しかし本書には、2021年に逝去された”Mr.ドットマン”こと小野浩さんの対談が載っています。名作ソフト「ゼビウス」「ギャラクシアン」を手掛けた方なので、レトロゲーム好きならば、一読の価値はありますよ。
FFのグラフィッカーや新作インディーズゲームの制作者も含まれます。Kindleですぐに買えるので、時間が空いたときに読むのがいいかと😌
私もまだ未読なので、Kindle版を購入予定です。サンプルを読んだだけでも、ドット絵への情熱が伝わってきました。
ドット絵を学べるYoutube動画・チャンネル5選
ドット絵の描き方を学ぶならば、無料で見れるYoutube動画もおすすめです。
メイキング動画やドット絵のチャンネルをサクッと紹介するので、参考にどうぞ。
①PixelFlag PixelArt Channel
ドット絵素材を販売している「フラッグさん」のチャンネルです。
主なドット絵のジャンルは、版権モノのゲームやアニメなど。有名ドット絵ツール「Aseprite」を使ったメイキング動画を視聴できます。
ゲーム制作をしている方だけあって、クオリティが高いうえに、動画数も多いです。可愛い女の子の絵も多いので、モチベーションが上がりますね。
» 「PixelFlag PixelArt Channel」はこちら
②asaha(チャンネル)
可愛らしいドット絵が特徴の「asaha」さんのチャンネルです。
主なドット絵のジャンルは、動物や食べ物など。Windows用フリーウェア「GraphicsGale」を使ったメイキング動画(生放送のアーカイブ)を視聴できますよ。
完成までの過程を全て見れるので、参考になる部分は多いです。
あとショートアニメが素晴らしいので、一見の価値はあります。
③Aseprite(エースプライト)~初級者向け講座~
インディーズゲームの「ストレンジテレフォン」を制作した「yutaさん」の生放送です。
ドット絵ツール「Aseprite(エースプライト)」の使い方を一から解説してくれます。約2時間半と長いですが、これ1本で導入〜アニメーションまでを学べますよ。
私もAsepriteの使い方はこれで覚えました。コメントを拾いながら、分かりやすく解説してくれるので、Aseprite初心者は必見です。
④【ドット絵】3年でプロになる方法!
APO+、モトクロス斉藤さんの2人が、自分の作品を見ながら語る生放送です。
タイトルの「3年でプロになる方法」は37:11〜。社会人からプロのドット絵師になった経緯や、上達するコツを学べます。
2人の作風の変化が知れるので、作業用BGMとして、のんびり聞くことをおすすめします。
⑤その他:6本
その他、参考になる動画をまとめておきます。
まとめ:考えながら描いて上手くなろう
今回はドット絵のおすすめ本7冊と、Youtube動画・チャンネルを紹介しました。
最後に、本記事で紹介した本をまとめますね。
記事内で紹介したおすすめ本7選
- ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界
- ULTIMATE PIXEL CREW REPORT ピクセルアートではじめる背景の描き方
- ドット絵教室
- はじめてでも上手に描ける 入門! ドット絵道場
- Pixel Logic
- FF DOT. -The Pixel Art of FINAL FANTASY-
- ゲーム ドット絵の匠 ピクセルアートのプロフェッショナルたち
上記の通り。
結論として、ドット絵を上達するには「①本や動画で学ぶ→②考えながら描く→③改善点を探す」を繰り返すことが大切だと思います。
したがって、学びになる本や参考資料は必須です。1,2冊購入したら、あとは描いて、描いて、描きまくりましょう。私も一緒に、辛抱強く、描きまくります。
では、今回は以上です。応援しています。