どうも、ミニマルです。
2009年に発売された、PSPの姉妹機「PlayStation Portable go」。
一部のユーザーからは大変人気がある携帯ゲーム機で、私も長い間愛用しています!
でも、PSPgoってPSPと何が違うの?何が魅力なの?と思う人は多いですよね。
私はPSPが好きすぎるあまり、PSPgoを購入したので、レビューしていきます。
【追記】 最初に、PSPgo発売までの簡単な歴史を追記しました。 さらっと読みたい人は、目次から好きな箇所に飛んで下さい。
PSPgo発売まで
当時はゲームボーイアドバンスが主流
最初に超簡単にPSP発売までの歴史を紹介しておきます。
PSPは2004年11月に発売された携帯ゲーム機。
当時の携帯ゲーム機は、任天堂が発売したゲームボーイアドバンスが主流です。
ゲームボーイアドバンスは性能ではスーパーファミコンを上回るくらいで、解像度では少し劣ります。
そして基本的にはゲームを遊ぶ以外の機能はありません。ほぼゲーム専用機ですね。
この後に発売されるPSPは比較してみると、超高性能、綺麗なグラフィック、ゲーム以外に様々な機能を搭載した革新的ハードです。
私はポケットモンスターサファイアに夢中になって遊んでいました。子供だったので単三電池の値段が高く、お小遣いはほとんど電池に消えていましたね…
充電式のゲームボーイアドバンスSPやDS、PSPなどは経済的に素晴らしいです。
GBAはGBのソフトも遊べる名機…
携帯ゲームの革命、初代PSPの発売
ゲームボーイアドバンス発売から4年も経たずにPSPが発売されます。
PSPは小型ながらPS2並みのグラフィック性能を誇り、ゲームをいつでも中断できるスリープ機能を搭載しています。
さらにゲーム以外の機能が非常に充実。音楽や動画の再生、Webブラウザ、インターネットラジオ、Skypeなど、ゲーム機の枠にとどまりません。
2004年にPS2並みの性能、多彩な機能を搭載したPSPはマジでオーバーテクノロジーでした。
ゲームを遊ばない時でも音楽・動画再生機として使っていた人も多いです。
今で言うとスマートフォンに近い位置づけかもしれません。
GBAからPSPの進化はヤバイ!
PSPの新型からPSPgoまで
PSPの初期型(1000型)発売から約3年後。軽量化、ロード時間を短縮、テレビ出力など改良を重ねた2000型が発売されます。
ゲーム機として一気に進化していて、初代から様々な不具合を解消した名機です。
その1年後には、液晶のコントラストが向上、画面の応答速度を増した3000型が発売。
高性能・軽量・高品質の液晶を備えた3000型はPSPシリーズの完成形だと思います。
さらに1年後、音楽や動画などの様々なコンテンツを持ち出すことに特化したPSPgoが発売されました。
ゲーム機としては3000型で完成していますが、マルチメディア機として強化したのがPSPgoです。
家電メーカーのSONYらしい大胆な発想!
PSPgoの紹介
PSPとの違いは、簡単に説明すると以下の5点です。
- ①薄型・軽量・小型
- ②16GBのフラッシュメモリ搭載
- ③Bluetooth規格対応
- ④ゲーム中断機能の追加
- ⑤UMDドライブの廃止
遊べるゲームソフトや解像度、性能の変更点はありません。
UMDドライブを廃止した点は衝撃ですよね。ダウンロード専用のゲーム機は2019年に発売された「Xbox One S All Digital Edition」くらいです。
「ダウンロード専用機なんて売れないでしょ!」
と思った人は多いはず。
SONYとしてはPSPgoはニッチな層向けの市場調査が目的、実験機の役割で発売したそうです。売上で言うと失敗ですが、十分目的は果たしていたことになります。
当時でダウンロード専用機は超斬新的な発想。
PSPgoの厳しい売り上げは2年後に発売されるPS Vitaの開発に影響を与えたと思います。
では、PSPgoの魅力を紹介していきます!
PSPgoはコンパクトで持ち歩きに最高
軽さは携帯ゲーム機では超重要な点ですよね。
PSPgoはPSPの初期型と比較すると、約50%の小型化、40%の軽量化が行われています。
具体的に言うとPSPgoの本体重量は約158g。参考にiPhone8が148g、iPhone11が194g。
画面サイズは4.3インチ→3.8インチに変更されていますが解像度は変わらず十分見やすいです。
初期型から約半分まで小型化できたのは本当に凄い。実際いくら遊んでも軽いので手が疲れません。
さらに洗練されたデザインでお洒落、外出先で使うことに特化していると思います。
軽さ・デザイン性は間違いなく最高の携帯ゲーム機です。
PSPgoはゲームアーカイブス機として優秀
PSPgoはゲームアーカイブスに対応。PS1の豊富なソフトがプレイできます。
画面サイズが小さいのは地味にメリット。PS1のソフトだとかなり綺麗に表示できるんですよね。
16GBのフラッシュメモリを内蔵しているので、メモリースティックが不要な点も素晴らしいです。PSPは16GBもあれば大抵困りません。
万が一容量が足りないという人は、別売りのメモリースティック マイクロ (M2)を買えば容量を増やせるのでご安心ください。
16GBなら、PSソフト20〜30本は入ります!
PSPgoはゲーム中断機能がある
PSPgoは、いつでも1つだけセーブ可能な中断機能が搭載されています。
ゲームを中断して別のゲームをプレイする、音楽や動画を楽しむことができます。かなり使い勝手が良くて便利ですよ。
あとはこんな使い方もありです。
- クリアできないステージの前でセーブして負けたらやり直す
- 運が絡むところはセーブして良いアイテムが出るまでやり直す
公式の機能をゲームの補助として活用できるのは凄いですね。いざと言うときにめっちゃ捗ります。
ちなみにバッテリーが少なくなったらこの機能により自動でセーブされます。万が一バッテリーが切れても安心です。
どこでもセーブは本当に便利!
PSPgoはメディアプレイヤーの操作性が一級
家電メーカーのSONY製だけあって、音楽・動画再生の操作性が超優秀です。
音楽再生ではイコライザの設定、最大ボリュームの抑制、プレイリストの作成など十分過ぎる機能を備えています。
他にも曲情報やジャケットの表示が可能、1曲リピートやシャッフル再生も対応しています。
動画再生では早送りはもちろん、スロー再生やコマ送り、倍速再生にも対応。画面サイズを切り替えて画面いっぱいに表示できるのも良いですね。
何より物理ボタンがあるのが便利過ぎて…超快適。
動画ファイルはPCに繋いでドラック&ドロップで入れるだけ。専用アプリをインストールする必要はありません。しかもPSP側でもフォルダのまま管理できます。
PSPgoは本体をスライドすればコントローラー部分が収納されるので、動画を集中して楽しめます。
PSPgoはテレビ接続&コントローラーで据え置き機になる
PSPgoは以下二つのことができます。
- 専用ケーブルでテレビ画面に出力
- PS3コントローラーとBluetoothで接続
これを組み合わせることで、据え置き機のようにテレビでコントローラーを使ってゲームを遊べるんです。
外出先ではコンパクトな携帯ゲーム機としてゲームを遊んで、自宅ではテレビの大画面で続きを遊ぶ!
素晴らしいけど、似たようなことができるゲーム機があったような…
ん…?
ニン○ンドース○ッチ!
それではレビューに入っていきます。
実機レビュー
箱はどこか彼方に消えたので、本体だけレビューしていきます。開封レビューは割愛。
PSPgoの本体カラーはブラック・ホワイトの2種類のみです。
私が愛用しているのはホワイトカラー。前面の写真を撮ってみました。
ボタン類が下にあるのが特徴的ですね。左から十字キー、アナログパッド、スタート・セレクトボタン、△○×□ボタンです。
画面左下にあるのがPSボタン、LRは背面側、POWER/HOLDスイッチは右下の緑色のランプのところにあります。
Wi-FiとBluetoothのランプは画面の左右にあって分かりやすい。
私がPSPgoの好きなところは、液晶が綺麗、左下にストラップホールがある、スライドするとボタン類が隠れるところですね。動画再生時に重宝します。
普段はケースやポーチと一緒に利用しています。
本体を守るケースは見た目もカッコよくなるのでおすすめ。本体カラーが2色しかないPSPgoに個性をつけるために重要です。
あとPSPは液晶が割れやすいので、持ち歩く際はポーチに入れることを推奨します。
PSPのゲーム(流行り神)を起動してみます。
画面の綺麗さ、発色の良さが分かると思います。写真2枚目は画面を暗くしてみましたが、これでも十分見えやすいですね。
ボタンは小さいのでアクションゲームには不向きかと。ボタンの配置上モンハン持ちがしづらいので、モンハン好きはちょっと困るかもしれません。
ただしボタンの押し心地は良いのでRPGやノベルゲームとの相性は最高です。
PS Vitaで同じソフトを起動してみます。
PS Vitaは5インチなので画面が大きいですね。PSPgoは3.8インチ、この差は意外と大きいかもしれません。
PSPにピントが合っているので分かりにくいですが、画面が大きい分PS Vitaはゲーム画面が荒く見えます。PSPのゲームを拡大表示しているので仕方ないですが。
次にPS1のゲーム(マール王国の人形姫)を起動してみましょう。
写真では分かりづらいですが、実際に見るとPS Vitaの方が綺麗です。
PS Vitaはバイリニアフィルタリングという機能を搭載していて、PSPやゲームアーカイブスのソフトを高画質化できるんですよね。
この機能のおかげで大画面でもPS Vitaは画質面で有利です。
PSPの綺麗なグラフィックのソフトは変化が少なかったですが、画質が荒いゲームアーカイブスのソフトは変化が大きかったです。
PSPgoも十分綺麗に表示しているので、この結果は少し意外です。
その他の画像
音楽再生画面はお洒落
PSPgoは音楽再生時に視覚エフェクトを表示できます。ビジュアライザーとも言われるやつです。
数種類から選択できるので、好みの再生画面で音楽を楽しめます。
SONY純正のポーチに入れたPSPgo
自分用に撮った写真なので左に画面を拭くクリーニングクロスが写っています。任天堂のメイドインワリオのキャラですね。
純正ポーチはそのまま本体を入れるだけのお手軽タイプ。本革で高級感がありロゴも入っているため、非常に買って良かったです。
こだわりが強いわけではないですが、純正の安心感は好きです。
本体裏面はラメ模様
本体の裏面はラメ模様になっています。これは地味にびっくりしました。
実際見ると綺麗で愛着が湧きます。しかも結構滑りづらくて、持ち心地が安定します。
New3DS・PSVitaと比較
大きさはPSVita>New3DS>PSPgoですね。
3DSとPSPgoは開くと大きくなりますが、持ち歩く時の参考になればと思います。
PSPgoのおすすめゲーム3選
私が最後まで遊んだゲームの中で、PSPgoと相性の良いRPG、ノベルゲームから3つおすすめ作品を紹介します。
他のゲーム機では遊びづらい、PSP専用タイトルに厳選しました。
アクションゲームは操作しづらいので今回は除外しています。
どれも超おすすめなので、PSPgoを持っていない人もぜひ遊んでほしいです!
ペルソナ3ポータブル
テレビアニメが放送、劇場アニメも公開された超人気作のペルソナ3。
ペルソナ3はPS2とPSPしか発売されていません。しかも本作品のキャラは続編のペルソナ4にも登場、ペルソナ5のDLCにも登場しています。
PS4、PSVitaの音ゲー「ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト」も発売されているので、PSPで本作を遊んでおくと色々な作品が楽しめます。
ペルソナ3はシャドウという人の精神を蝕み無気力にする怪物と戦う物語。
キャラクター一人一人が闇をかかえていて非常に個性的。マジでキャラの魅力が凄いです。
本編は学園パート・戦闘パートに分かれています。学生として約1年間を過ごすのですが、学園パートでキャラと触れ合うのが非常に楽しい。
人と関係を深めると主人公が成長していくので、積極的に学生生活を楽しむ気になるんですよね。しかもイベントが多くて全く飽きません。
ストーリーは面白くて引き込まれるし、BGMも神がかっています。
女性主人公もいるため男女問わず楽しめる名作です。
魔界戦記ディスガイア
恐ろしいほどのやり込み要素があるシミュレーションRPG。
キャラクターはLv9999、HP・SPは4000万以上まで育成可能。さらにステータスをある程度引き継いでLv1に戻す、超高難易度のボスなど、いくらでも遊べるゲームです。
本編は長くはないですが、隠し要素を楽しんでいると100時間程度はかかります。育成にハマると1000時間くらい遊べますね。
ストーリーはギャグ多めで本当に面白いです。しかもシリアスなところも良くて、終盤は感動的。キャラもめっちゃ魅力的です。
PS4とスイッチでリメイク版の「魔界戦記ディスガイア Refine」が発売されています。
ただし、追加要素は特になし、戦闘のテンポも悪くて評判があまり良くないリメイクです。
もちろん画質が一気に向上している点は魅力ですが、システム面の調整は微妙…
シミュレーションRPGなので携帯ゲーム機との相性は最高ですし、今からでもPSP版はおすすめです。
銃声とダイヤモンド
本作の主人公は警視庁の特別組織「ゼロ課」に所属していて、役割は犯人との交渉です。
様々な事件を緊張感のある交渉によって解決していく変わったゲームになります。
このゲームの最大の魅力は刑事ドラマ顔負けのシナリオ。リアルタイムで進む犯人との1対1の交渉は本当にハラハラします。
交渉中は犯人の感情メーカーというものが見えて、相手がどれくらい激情しているかが分かります。
最大まで激情させたらゲームオーバー。しかし場面によってはわざと怒らせて進める必要があり、その駆け引きが難しくも超面白いです。
キャラも演出もBGMも全部良くて、刑事の世界に凄く引き込まれるんですよね。
犯人との交渉はちょい難しいですが、やりがいのある良い難易度です。何回もやり直せば適切な選択肢が分かるので誰でもクリアまで到達できます。
本作はPSP専用タイトルなので他のゲーム機では遊べません。体験版もあるのでPSPやPSPgoを持っている人はぜひ遊んでみて下さい。
まとめ
PSPgoはダウンロード専用、画面が小さい、アクションゲームに向いていない等のデメリットがあります。
でも今回紹介したように魅力的なところが多く、コンパクトかつお洒落で私は大好きです。
携帯ゲーム機で持ち歩きやすい・軽い点はかなりメリットなので、外出先でゲームを遊ぶ際に重宝します。
何より素晴らしいのは、PSPのゲームに加えてゲームアーカイブスも遊べるので、ソフトに全く困らないところですね。
ソフトが多いので一生遊べます!
補足として、PSP向けのPS Storeは終了しているため、ゲームを転送するためにPCやPS3が必要です。ここは要注意です。
新作ゲームも面白いですが、たまにはPSPの名作に触れてみるのも良いですよ。心に残るゲームに出会えるかもしれません。
PSP goは本当に名機なので、ぜひ一度手に取ってみてほしいです!